あらすじ
警察官ハ・ユンジュ(ハン・ヒョジュ)は、地下鉄の中である人物を監視していた。
ところが、その人物が地下鉄から降りて街中で電話をかけ、コーヒーショップに入るところまで尾行したところ、その人物から話しかけられてしまう。
その人物は、警察内特殊組織監視班のファン班長(ソル・ギョング)だった。
尾行は、ハ・ユンジュが監視班に向いているかのテストだった。
ファン班長から合格をもらったハ・ユンジュは、監視班の一員となる。
一方、ソウルでは銀行強盗事件が発生。
近くの駐車場で爆破事件が起き、そちらに警察が集中している間に起きた強盗事件だった。
偶然、監視カメラに映っていた犯人グループの見張り役と思われる太った男を監視班は連日探しまわるが、なかなか見つからない。
そんな中、同一犯人グループによる第2の犯行が行われる。
極力ネタバレなしのレビュー
とにかく面白かった!
冒頭からラストまで、ストーリーが一気に進んでいったという感じでした。
時々「くすっ」となるセリフなどがあって、息詰まるというほどではないけれど、緊迫感が途切れることなく最後まで続きました。
とにかく、最初から細かい伏線が張られていて、それを回収していく展開がとてもよくできているんですよ。
こういう緻密な脚本、個人的に大好きです。
特に、コーヒーショップでのギョング氏とヒョジュさんのやりとりが、後になってチョン・ウソン氏とヒョジュさんのやりとりになって出てきたり、「リス」役のジュノ君がヒョジュさんに言ったセリフが、後になってとても効いてきたり。
冒頭の地下鉄のシーンも、二重三重の伏線になっているところなど、思わず「おおっ!」と唸ってしまったほど。
俳優さんでいえば、やはりなんといってもソル・ギョング氏。
この人がいるだけですごい安定感。
この映画でもギョング氏らしく、飄々としていながらも部下思いの熱い班長でした。
ハン・ヒョジュさんも意外と(といったら失礼かもですが)こういう硬派なアクション映画が似合うな、といった印象です。
最初フードを被っている時など「イム・スジョンに似てるなあ」なんて思って見ていましたが・・・(どうでもいい感想ですね 笑)
そして、初の悪役を演じたチョン・ウソン氏。
頭が切れて冷酷で表情を変えずに急所をザクッとやる姿は、容姿端麗なだけにゾクゾクっとしましたね。
ちょっと「えっ?何なに?」となるエンディングがまた、心地よい余韻を残してくれました。
雰囲気的には「10人の泥棒たち」のような感じでしょうか。
血みどろの韓国映画は苦手な人でも、この映画なら楽しめると思いますよ。
満足度