「プリースト 悪魔を葬る者」あらすじとレビュー

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あらすじ

カトリックの信者である女子高生ヨンシン(パク・ソダム)が、ある日ひき逃げに遭ってしまう。

その頃、異国のある場所でも交通事故が・・・。

ひき逃げ事故の後、様子がおかしくなったヨンシンに会ったキム神父(キム・ユンソク)は、ヨンシンが悪魔に取り憑かれていることに気づき悪魔祓いの儀式を行おうとする。

ある時、その補佐役として神学生であるチェ・ブジェ(カン・ドンウォン)が選ばれる。その時にはすでに11人の補佐役が次々に辞めていっており、チェ・ブジェは12人目の補佐役であった。

悪魔祓いを一番効果的に行える1年に1度しかない日に、キム神父とチェ・ブジェは儀式を始めるが・・・。

極力ネタバレなしのレビュー

あらすじだけ読むと「エクソシストか」と思われるかもしれませんが、そこは韓国映画、単なるホラー映画ではない、と感じました。

むしろ、ホラー色はそれほど強くなく(ヨンシン役のパク・ソダム嬢の姿はホラーでしたが 笑)グロさでいってもチェイサーなんかのほうがずっとグロいくらいです。

キム神父役のキム・ユンソク氏は、はじめ全く神父に見えないんですよ。他の神父と並んでいるとヤ○ザの親分のような(失礼)

でも後半になると、神父以外の何者でもない。悪魔と対峙する時のユンソク氏の迫力は、もうさすがとしか言いようがありません。色気もムンムン(笑)

また、キム神父を補佐する役のカンドンウォン氏がまた良かった。

小さいころ妹を失った時のトラウマを抱えていて、その弱みを悪魔につけこまれてしまうのですが、それまでと、それを克服した後の顔つきが違うんですよね。

カン・ドンウォン氏の若い頃から見てきたファンとして、「こんな演技ができる俳優だったっけ?」と思ってしまうほど。

ヨンシン役のパク・ソダム嬢もまた、悪魔憑きの女の子の役を見事に演じていましたし、先が楽しみな女優さんだなあと思いました。

おそらくストーリー的には、先が予測できるいたってオーソドックスな話なのでしょうけど、演じている俳優さんの迫力というか凄みというか、そういうものでかなり圧倒され、最後まで息を詰めて観ていました。

2人が歌うグレゴリオ聖歌、素敵です。

儀式を終えた後のユンソク氏の演技がまた最高でした。

ラストは、ある意味「開かれた結末」と言ってもいいのでしょうか・・・しばらく背中のゾクゾクが止まりませんでした。

キム・ユンソクのファン、カン・ドンウォンのファンなら、観て絶対損はない映画です。

満足度 star5

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